メニュー

流行性耳下腺炎(ムンプス)

流行性耳下腺炎とは

流行性耳下腺炎は、片側あるいは両側の唾液腺が腫れるウイルス感染症です。通常は1~2週間で軽快します。一般には「おたふくかぜ」とよばれています。ほぼ3~4年毎に流行し、季節性はなく、1年中みられます。3~6歳に多く発症します。原因ウイルスはムンプスウイルスで、唾液を介した飛沫または接触感染によりヒトからヒトに感染します。その感染力はかなり強いといわれていますが、感染しても症状が現れない不顕性感染が30~40%にみられます。感染期間は耳下腺が腫れる1~2日前から発症後5日までです。

症状

感染してから2~3週間の潜伏期を経て、突然の耳下腺の痛みと腫れで発症します。唾液腺の腫れは、両側あるいは片側の耳下腺にみられることがほとんどですが、顎下腺や舌下腺にも起こることがあります。耳下腺の腫れのピークは1~3日であり、その後3~7日で軽快します。耳下腺の痛みは、唾液の分泌により増強します。痛みと腫れがひどい場合には、大きく開口できず、物を食べるときに痛みを訴える事が多いです。耳下腺の腫れと同時か少し遅れて、約50%に顎下腺の腫れを認めます。微熱、全身倦怠感、頭痛を伴うことが多く、重症例では39~40℃の高熱となります。発熱は病初期に多く、2日程度で下熱します。顎下腺単独の腫れは7~8%にみられ、腫れる期間は6~10日間です。頚部リンパ節の腫れと区別が困難な場合があります。通常は1~2週間で軽快しますが、合併症を認めることがあります。最も多い合併症は髄膜炎であり、その他髄膜脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などです。

治療

治療は対症療法で、有熱期は安静で水分補給が大切です。食事は、軟らかく味のうすいものを摂取し、唾液分泌を促す酸味のある食物は控えます。

合併症

最も多いのは髄膜炎で耳下腺が腫れて3~10日後に発症し、全患者の約10%といわれています。難聴の合併は、0.1~0.25%といわれ、耳下腺の腫れる4日前から発症後18日までに出現し、耳鳴りやめまいを伴うことがあります。耳下腺の腫れと無関係で不顕性感染で起こることもあります。一度かかると聴力の回復は困難です。思春期以降の男性の20~40%で睾丸炎を合併しますが、一側性で、不妊症を残す事はまれで、耳下腺が腫れて3~13日後、局所の腫れと疼痛から診断されます。他にまれですが、膵炎、脳炎などを認める場合があります。

感染を予防するには

ワクチン接種が重要になり、任意接種で1歳以上の未罹患者が対象になりますが、患者との接触後の接種は発症予防にはなりません。

登園・登校はいつから

耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫れが発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで出席停止とされています。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME